Huaweiが心拍数をスマホの自撮りカメラで測定できる技術を開発

ファーウェイはIFA2019で、下記の特徴を持つモバイルプロセッサーを発表した。

 

 

 

スマホのセルフィーカメラを使って、心拍数と呼吸数を測定できる。

https://www.youtube.com/watch?time_continue=30&v=a_YPk1sntxE

 

動画から自動で人を切り抜き背景を自由に変えたり、特定の人を動画から自由に消すことができる。

https://www.youtube.com/watch?v=Tipyl6Gzqrs

  

感想: ②の動画から人を切り抜いて背景を変えるのは、まあ当然の進化だと思う。フォトショップでも今は自動で人を選択できるし、携帯でも背景だけボケを加えたりできるので、その延長上の技術だ。⓵の心拍数と呼吸数の測定はとても面白いと思う。よくリラックスさせる方法をテレビとかで紹介してるが、それを実際にやって、このセルフィーカメラで心拍数とか測定できたらなと思う。自分で測定しようと思ったら、1分間とか脈を図ることになるから面倒くさいけど、このAIベースのなら、通常の脈測定できる機器と同じで短時間で測定できそうな気がする。

  

参考文献

http://image-sensors-world.blogspot.com/2019/09/huawei-kirin-990-5g-camera-features.html

ISSCC 2019から論文の紹介(診断学)

ISSCC 2019から論文の紹介

 

pMUT (piezoelectric Micromachined
Ultrasound Transducer)の特徴は下記の通り

利点 cMUT(capacitive MU)には必須の高いバイアス電圧が必要ないので、埋め込み型センサー用途に最適

欠点:製造誤差による低い画像品質

 

上記欠点を解決するために、心臓のエコー検査用に、スタンダードCMOSと互換性がある新しいpMUT, チップ上でピクセルごとのキャリブレーション機能、Bit-Shared
(DBS) ADが本論文では提案されています。

 

長距離伝送でのデジタル信号の品質を確保するため、AD変換は信号送信前に行われます。また埋め込み型の場合、発熱が大きいデバイスだと組織損傷を起こすので、低電力消費も本研究の目的の一つのようです。

 

参考文献

 Jihee Lee, Kyoung-Rog Lee, Benjamin E. Eovino, Jeong Hoan Park, Liwei Lin, Hoi-Jun Yoo, Jerald Yoo, "A 5.37mW/Channel Pitch-Matched Ultrasound ASIC with Dynamic-Bit-Shared SAR ADC and 13.2V Charge-Recycling TX in Standard CMOS for Intracardiac Echocardiography", Proceeding of 2019 IEEE International Solid- State Circuits Conference, 3pages, Feb. 2019.

有機フォトダイオードによる積層型イメージセンサー(サムスン)

  韓国のサムスン有機フォトダイオードによる積層型イメージセンサーを研究しているようです。具体的には、有機フォトダイオードを用い、カラーフィルタなしで、緑色の分離を改善する方法を確立し、積層型イメージセンサの使うことが目的のようです[1-2]。

 

   カラーフィルターを使わない積層型イメージセンサーといえば、シグマのFOVEONセンサーが有名ですね。FOVEONセンサーは低感度撮影では最高の画質が得られると評判の一方で、ISOは800くらいまでしか上げられない、高感度の弱さも有名ですが、
サムスンの積層型イメージセンサーはどうなるのでしょうか。

   

   カメラで主流のベイヤーセンサーは高感度性能の改善もひと昔前に比べて、頭打ちになってる感もあるので、有機センサーに期待ですね。

 

参考文献

1. Gae Hwang Lee, Xavier Bulliard, Sungyoung Yun, Dong-Seok Leem, Kyung-Bae Park, Kwang-Hee Lee, Chul-Joon Heo, In-Sun Jung, Jung-Hwa Kim, Yeong Suk Choi, Seon-Jeong Lim, and Yong Wan Jin, "Green-light-selective organic photodiodes for full-color imaging", URL:https://www.osapublishing.org/oe/fulltext.cfm?uri=oe-27-18-25410&id=417051

2. image sensor world, URL:http://image-sensors-world.blogspot.com/2019/08/samsung-presents-green-selective.html

サムスンが1億画素のスマートフォン用イメージセンサを開発

サムスンが中国の会社シャオミと共同で、1億画素越えのスマホ用イメージセンサを発表しました。
仕様は下記の通り↓

仕様
1億800万画素(108MP)
1/1.33インチ
ISOCELL Bright HMX
4画素を合成して1画素とし2700万画素として出力可能(高感度撮影で有利)
動画はクロップなしで、6K 30フレーム/秒
中国の企業シャオミと共同開発

感想
 1億画素のスマホ用イメージセンサは驚きですね。レンズがそのセンサーについていけるのかって疑問はありますが、センサーサイズもスマホ用とは思えない大きさです。フルサイズセンサー搭載の一眼カメラでもまだ1億画素は出てないですからね。一番高画素なのは、フルサイズだとソニーのα7rivの6100万画素、中判も含めると富士フィルのGFX100は1億200万画素です。

 動画に関して6K 30フレームは凄いですが、誰が使うのか・・・・まだ4Kテレビがやっと普及してきてる状況で見れるデバイスがない気がします。スマホの画面だと、僕の目では、そもそも4KとFull HDのディスプレイの違いすらわからないです。画素数競争はあまり良く思いませんが、イメージセンサはまだソニー1強時代な気がするので、ライバルが出てきて、面白くなってきましたね。

 

参考元サイト

http://image-sensors-world.blogspot.com/2019/08/samsung-officially-unveils-108mp-sensor.html

https://www.businesswire.com/news/home/20190811005017/en/Samsung-Takes-Mobile-Photography-Level-Industry%E2%80%99s-108Mp